金融庁がでっかく舵をきった
「中小企業が事業リスクをとっているのに対して金融機関は事業性を深く理解して
自らも信用リスクをとって企業の事業リスクを減らす。
そうした取り組を行った金融機関から評価されていく。やったもん勝ちだ。」
先日、金融庁の日下氏が私に語ってくれました
現在、中小企業は運転資金を毎月返済義務のある長期借入金で調達していることが圧倒的に多い
しかし、仕入れ等で使うお金を毎月返済するほうにまわすと仕入れが出来なくなるのは自然な流れで
結局資金繰りがきつくなり、売れているのにつぶれてしまうってことになってしまう
私も今までにそんな社長と沢山出会って来ました
そこで今般、金融庁は銀行に運転資金は短期継続融資で企業を支援しましょうと指導しました
目の前にある企業がどういう事業をやっていて設備や運転資金がどれだけ必要なのかという事業性の理解を深めて行きましょうということです
バブルの崩壊以降、銀行側の事情で企業の運転資金にまで毎月返済する長期借り入れ金で調達するのが、極々当たり前になっていましたが
企業が継続している限り、運転資金は必ず必要なのでそこの部分は元本返済義務の無い短期借入金で調達するのが自然なんです
金融検査マニュアルが廃止されて
金融機関の中身の健全化をすすめる金融行政は終わりを迎えました
とは言え、銀行は直ぐには動けるはずもなく
動けない銀行に、我々中小企業側からどんどんアピールして行く事が重要になります
それに素早く応えてくれる銀行としっかりタッグ組んでいく
そういった財務戦略がこれから必要になってくるのではないかと思っています