金融排除
「日本型金融排除」という言葉が金融庁から出てそろそろ2年くらい経つのかな
借りられるところにお金が届いて無いのではないか?銀行は本来貸せる企業にたいしても実際には排除しているのでは?という金融庁の仮説が「日本型金融排除」ということらしいね
事業性評価、リレバン等、国や一部の方々は本気になって銀行の従来のビジネスモデルを変えようとしているようだ
しかしながら経営者とともに現場(地域金融機関)を走りまわっている私としてはあまり実感が無い
今まで何十年も保証協会に依存して来て地域の社長と対話することを忘れてしまった銀行マン
彼らからすれば「いきなりそう言われても…」ということになるだろう
コンプライアンスや個人情報保護法、あと数年で逃げ切れる腐った上司、目の前にある業務で一瞬にして1日が終わったしまう
そんな職場環境の中で外回りの銀行マンは思慮深く企業を見つめている時間は到底無いのは容易に想像できる
会計は税理士に頼りきりで、財務状況には無頓着な社長も多い
財務を税理士に頼るのは、寿司屋でハンバーグを注文するくらいのミスマッチだと断言する
そんな現状ではあるけど、一所懸命な方々もいるのでゆっくりと変わって行くのだろう
がしかし、借金による自殺や家族の崩壊はゆっくり起こる訳ではない
社長と銀行が最適な相互理解を行える繋ぎ役が圧倒的に少ないと強く思います